【インナーチャイルド】大食い女王の魔女、菅原の訃報を知り、幼い頃とその後の人生への影響に思いを馳せる

インナーチャイルド

2023年3月16日、大食い女王の魔女菅原、
こと菅原初代さんが亡くなったことがツイッターに
投稿される。

59歳だった。大腸がんがあったとの報道も。

テレビを見ない私が
目を引き付けられてしまった数少ない番組、
大食い王選手権。

ただ大食いするだけの番組で
今のサスティナビリティが叫ばれる世界では
真っ向から反対されそうな
テレビ東京のテレビチャンピオンの企画、
大食い王選手権。

確か私の記憶では
2010年代にかなり流行っていた気がします。

今日はその大食い王選手権の第二代女王、
であまりに強すぎる印象を残した
菅原初代さんについて、
インナーチャイルドの観点から思いを馳せてみました。

異彩を放つ、魔女菅原

スポニチより

スポニチよりお借りしました

私は大食い王選手権を見ていた理由は
魔女菅原から目が離せなくなっていたから
と言っても過言ではありません。

YouTubeとかで探したら出てくると思うので、
見たことない人はぜひ見てください。

彼女が大食いしている姿は
他の出場者とは全く違う雰囲気をまとっていて、
何かにとりつかれたような空気感で
目が離せなくなるんです。

テレビ側の演出も強くて、
魔女的にちょっと何しでかすかわからないような
底なし沼的な魔女菅原がキャラとして
成り立っていて、
彼女がテレ東の視聴率を
底上げしていたのは間違いないと思います。

実力もダントツ

魔女菅原はキャラだけでなく、
実力も凄かった。

なんと優勝回数五回でダントツ。
あのギャル曽根ちゃんでも二回だから
彼女のすごさがわかります。

あの時代、リアルタイムで見ていた人なら
わかると思うけど、
本当に強かった。

彼女がゾーンに入ると
もうだれも止められないのが
テレビ越しにも伝わって来て、
異世界感満載で
彼女から目が離せなくなってしまいました。

発達障がいで壮絶な人生

そんな菅原さんが2022年に受けたインタビュー記事を
たまたま目にしました。

文春オンラインよりお借りしました

そこには
彼女の壮絶な人生が語られていて、
絶句しました。

彼女の大会での食べっぷりは
彼女の壮絶な人生から得られた底なしの強さ。
そして悲しさ、諦め、そうしたものが
ないまぜになっていたのだ、
と妙に納得。

彼女はインタビューの中で
「発達障がいで、ふつうの人が普通にできることが
頑張ってもできなかった。それがずっと残っていて
大食いで何度優勝しても自分に全然自信が持てない。」
と言います。

そしてその劣等感は
何をしても埋められなかったと。

その後、
結婚してお子さんを出産されますが、
お子さんも発達障がいで支援学級に通われていたとか。

支援学級で育つことでお子さんは
劣等感を持たなかったそう。

それが何よりの救いだなと思います。
(これを読んだとき、少し心が救われました)

 

ご結婚はモラハラの夫さんだったそうで
離婚も家庭裁判まで行って大変だったとのこと。

 

あの大食いの撮影と同時進行するように
困難な結婚生活と離婚調停、
発達障がいのお子さんの子育てが進んでいたなんて!

同じ女性として信じられない。
並の人なら耐えられないプレッシャーでは。

大食いの時の様子を思い出して、
あの何とも言えない魔力のような
異彩さは家庭環境や
幼いころからの劣等感などが
ミックスされたものだったからか、
とつながった気がしました。

本当に過酷だった過去があったから
できたことなのかもしれない。。

何を言われても気にしない

インタビューの最後で
「人から何を言われても気にしない」
という内容を言っていた菅原さんですが、

そのお写真はとても穏やかで
かつての魔女菅原はどこにもいませんでした。

なにか憑き物が取れたような、
と言いますか。

ご自宅を改装されて
パン屋さんを開いていました。

それが以外にもたくさんのことがあったと思いますが、
それも彼女なりのやり方を編み出して
乗り越えてきたそうです。

その努力や気持ちの持って生き方。
まさに魔女のようです。

最近の様子は全く知らなかったので
彼女が穏やかな余生を送れていそうな文面だったので
心からホッとしました。

 

人生に影響する幼少期の記憶の再生

幼いころの記憶、
幼少期の自分への評価、

これは何十年経っても消えることはありません。

そのまま何もしなければ
ずっとそのまま残り続けます。

何かの大会で優勝し続けても
自分への評価が変わることはありません。

それでも人生は無常に進んでいきますから
その時々で自分の中で心の向きをどこかに落ち着かせて
その場を乗り越えて、
乗り越えた数を数えながら
どこかであきらめるのが大半です。

 

そして、
自分に対する評価、設定は
大人になっても生き続けて、
多くは同じ状況を再生させます。

 

結婚相手から
自分を否定される言葉を受ける、
暴力を受ける。

これは記憶の再生とも言えます。

自分はダメな人間なんだ。
何を成し遂げても足りない。
どんなに努力しても不足している。

このような設定は
その後の人生でも再生され続けます。

 

家族の誰かに助けを求めるでもなく、
自分の経験から
自分の能力を使ってどうこの世界にフィットしたらいいのか。

それを工夫してきた、
という菅原さん。

悲しい記憶を持ちながら
何度も何度も歯を食いしばって
できる道を探ってきたんだろうな
と小さなころの菅原さんに思いを馳せました。

そして、
大人になっても頑張り続ける彼女に。

ガンがその身をむしばむ人は
とても頑張り屋さんの証拠です。

インナーチャイルドの記憶と抱きながら生きることは
戦いながら生きることにもなります。

菅原さんは
フードファイターとしても生き方に
40歳を過ぎてから出会います。

最近はフードファイターとしての
メディアへの露出もまたあったようで、

死の間際まで戦い続けたその生き方に
ただただ「お疲れ様です」の言葉しかありません。

 

大食いという活躍できる世界に出会えて、
そしてお子さんが劣等感を持つことなく育ち、
本当によかった。

ご冥福をお祈りします。

 

インナーチャイルドのプログラムを書き換える生き方もある

子どもの頃、
早くしなさい、
何でできないの、

そんな普通に言われる言葉で
傷ついたり、心が閉じてしまったり、
自分なんて何もできない。
何をする資格もない、
認められない、
愛されない、
必要とされていない、
大切に思われない、
尊重されない、

 

そういうプログラムは
いつかなくなるか、
というとそんなことはなく、

ずっと残り続けて、
40歳ごろから急激にまた
その姿を現すようです。

ずっと自分をおさえて、
頑張って生きていく生き方もあります。

一方で、
インナーチャイルドのプログラムを
書き換える生き方もある、
という提案をさせて下さい。

私もインナーチャイルドのプログラムに
苦しんで生きてきました。

一度解除したと思ったら、
41歳以降にまだあったことに気付いて
その研究をし続けて、
今、ずいぶんと楽になり、
はたらき方、生き方が理想に近づいています。

パートナーともずいぶんとよい距離感になりましたし、
子どもとの関係も数年前に比べたら天国と地獄ほどの差があります。

インナーチャイルドに関してのテクニックは
整体にも取り入れて、
個別セッションでも提供しています。

幼少期のプログラムは変えられる。
そのやり方は無理やり変えるのではなくて、
自分を認めながらできる、
ということをお伝えしてこの記事を終えたいと思います。

頑張るだけの時代は終わりです。

何もできなかった幼少期ではなく、
もう大人になったあなたには
自分の考えを選択する自由があります。

そのことが少しでも伝わればうれしいです。

最後までお読みいただきまして
ありがとうございます。

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