理由はうまく説明できないのに、なぜか気になる。
何度も同じ言葉に目が止まる。頭では「今じゃない」と考えても、心のどこかに残っている。
私は、そんな小さな反応を「気のせい」で終わらせる前に、少し立ち止まってみることを大切にしています。
なぜなら、答えは分からなくても、何かに反応したという事実は残っているからです。
もくじ
気づけないのは、何もないからとは限らない
Podcast第42回では、「部屋の右側にある花瓶」を例にお話ししました。
そこに花瓶があると知っていれば、「今日はどんな花があるかな」と目を向けられます。
けれど、別の用事で頭がいっぱいなら、視界に入っていても、存在しなかったように通り過ぎるかもしれません。
感情や身体の反応にも、似たことがあります。
- 本当は嫌だったのに、すぐ「大したことではない」と片づける
- なぜか緊張するのに、理由がないから無視する
- 気になる言葉があるのに、説明できないから却下する
反応があることと、その意味を正しく説明できることは別です。
では、意味を決めつけずに、その反応を受け取るにはどうしたらよいのでしょう。
「頭で納得する」と「自分の中で感じる」は違う
論理や根拠は大切です。気になったことを、すべて特別なサインだと決める必要もありません。
一方で、何でも頭だけで理解しようとすると、自分の小さな反応を取りこぼすことがあります。
そんなとき、私は次の順番で確かめます。
- 今、何が気になった?
- 身体にはどんな反応がある?
- どんな気持ちや望みがありそう?
- 今すぐ結論を出さず、少し置いておける?
これは正解を当てる検査ではありません。
「分からないままでも、まず気づいておく」。そこから、自分の内側との会話が始まります。
私が考える「ガイド」の役割
私は、支援者が一方的に答えを与えるのではなく、その方が自分の内側とつながれるようにガイドすることを大切にしています。
対話の中で浮かんだ言葉やイメージを手がかりにしながら、最後の意味づけと選択は、ご本人に返します。
「これは必ずインナーチャイルドのサインです」と決めるのではありません。
この反応は、あなたにとって何を伝えているように感じますか。
そう問いながら、一緒に耳を傾けていきます。
今日できる、小さな実践
今日一度だけ、気になった瞬間を一行で残してみてください。
〇〇と言われたとき、胸が少し固くなった。理由はまだ分からない。
原因まで書かなくて大丈夫です。
「気のせい」と消さず、「絶対に意味がある」とも決めつけず、そのまま残します。
その一行が、これまで見過ごしていた自分の声に気づく入口になるかもしれません。
声で聴きたい方へ
Podcast第42回では、この「頭だけでは拾いにくい小さな反応」と、私が支援で大切にしているガイドの役割についてお話ししています。
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本記事は一般的な自己理解の情報です。診断・治療・心理療法の代替ではありません。「サイン」という表現は私自身の経験と支援観を示すもので、誰にでも同じ意味が当てはまることを保証するものではありません。強い苦痛や生活上の大きな支障がある場合は、適切な専門機関へご相談ください。





